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また、グライダーのなかには、飛行速度を速めるために、翼内に水を多量に入れ。W(重量)を大きくして、速度を速める方法をとることもある。
したがって、速度を速くしたり、遅くしたりすることは、空気に向かっている機体の姿勢を昇降舵によって変化させればよい。また、上昇する場合には、エンジンのパワーを大きくし、上昇率のよい速度(グライダーでは最小沈下速度)に近づけば上昇できる。その反対に、降下するには、エンジンのパワーを小さくすれば、降下を始める。この降下率を大きくするには、2−6図のように速度を速くするか、または速度を一定に保ち、2−3図の上に説明したようにL/D=揚力/抗力の比を小さくすればよい。それには、抵抗板(スポイラー)を使用すれば、沈下速度は増大する。着陸時に、速度を小さくするためには、フラップを使用し、揚力係数を増加する方法によって接地する。

 

直線飛行の操作練習
この課目は非常に重要で、他の課目の上達に影響する。しかし、最初のうちは、肉体的な慣れも考えて、練習時間を20分程度にし、徐々に延ばしていく。
離陸して充分な高度に達したならば、指導者は他機の妨害にならないような適当な方向へ機首を向ける。ただし、できるだけ、水平線のはっきりした方向と高度を選び、次のような段階を経て教育する。
この場合に、練習生に話しかけて、その緊張の程度を見る。緊張が強いときは、けしきの説明などをして、緊張をやわらげるように努力する。

 

 

 

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